【Q&A】派遣元、派遣先2つの会社から給料をもらっている場合の確定申告 【Q&A】派遣元、派遣先2つの会社から給料をもらっている場合の確定申告
【質問内容】
派遣で働いています。派遣先からは、源泉徴収票が送られてきていますが,派遣元からは厳選されていません、このような場合どのような確定申告をしたらよろしいでしょうか。ちなみに派遣先からは、28万【手取りで23~24万くらい】、派遣元からは20~21万ぐらいいただいております。交通費等は手取りの中から支払っています。どうかよいアドバイスをよろしくお願い致します。
(質問者:三浦 清様)
スポンサード リンク
ご質問ありがとうございます。回答します。
いくつか疑問の残る質問ですが、「複数の企業から収入がある場合の確定申告」ということで説明させていただきます。
今回の場合は、派遣先の会社からは源泉徴収が送られており、派遣元からは源泉徴収されていないということですが、
給与の支払元が「源泉徴収義務者」であれば、源泉徴収票を発行しなければいけません。
源泉徴収義務について
源泉徴収の対象となる所得には、下記のようなものがあげられます。
- 利子
- 配当
- 給与
- 退職手当
- 公的年金
- 報酬・料金(原稿料、デザイン料など、多岐にわたる仕事に対する報酬)
- 保険契約等に基づく年金
上記はあくまで一部で、あまり馴染みのない内容もふまえると、もっと多くの項目があるのですが、今回は省略します。
今回の派遣元からの報酬が「給与」になっている場合は、源泉徴収の義務がありますので、派遣元の会社に問い合わせてください。
また、ご自身で交通費なども支払っているということから、派遣元企業と「個人との業務委託契約」となっており、源泉徴収の義務もないと認識している可能性もありますので、そのあたりもふまえて、一度、確認をしてみてください。
本来、源泉徴収が必要だけど、源泉徴収がされていない場合、後程、税務署が会社へ源泉徴収漏れを指摘します。
会社が税務署へ納税したのち、会社から従業員へ請求する形になります。
2つの会社から給料をもらっている場合の確定申告
今回の場合とは異なりますが、一般的に2つの企業から給与として収入がある場合、どちらも源泉徴収をされています。
ただ、給与収入にも、「主たる給与」と「従たる給与」の2種類に区別されることになります。
もし3社以上の会社から給料をもらっている場合、主たる給与は1つで、残りが従たる給与になります。
主たる給与、従たる給与とは?
主たる給与とは、「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している人に対して支払う給与のことです。
「主たる給与」を支払う場合の源泉徴収税額は、税額表の「甲欄」で求めます。
また主たる給与を支払う会社しか、源泉徴収の年末調整は行えません。
一方、従たる給与は、納税額票の乙欄で行います。
スポンサーリンク